私のポルタフォリオ

某音楽系大学を卒業後、府立支援学校教諭に。「継続は力なり」の精神で声楽も地道に続けております。時々奥さんが記事を書くこともあります。

民族芸能アンサンブル若駒 創立五十周年記念公演 ござれござれ に行ってきました!

以前の職場での繋がりで公演のご案内をいただき、山本能楽堂まで足を運びました。

盛りだくさんのプログラムで、あっという間の2時間でした!

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能『翁』揉ノ段の舞で厳かに始まったかと思えば、若駒の代表にしてムードメーカーでいらっしゃる藤原正憲(ふじわらしょうけん)さんの愉快なパフォーマンスで一気に和やかな雰囲気に。
めだかの学校』や『どんぐりころころ』を狂言風の節回しで朗唱し、それに合わせてオリジナルの舞踊を踊っておられました。
隣に座っていた5歳くらいの子どももキャッキャッと笑っていてこちらもホッコリ。
 
前半最後は狂言 ほぼ 止動方角』
桜田舟完(さくらだしゅうかん)さんがご挨拶で仰っていた通り、「リズム、キレ、上品な可笑しみ」のある、笑いどころ満載の素敵な狂言でした。
主人と太郎冠者を務められたお2人は表情豊かで素晴らしかったですし、藤原正憲さんの扮する馬がまた絶品で、ついつい馬の方に視線を奪われてしまいました。
(本来、馬は顔を隠して演じられるそうですが、藤原さんはあえて顔を出して、細かい表情でひねくれた馬を演じておられました。)
 
後半は、勢いのある津軽小原節』に始まり、佐藤壽治さんの津軽三味線曲弾き(※)、最後は藤原正憲さんが作曲された『春夏響彩』で、和太鼓や津軽三味線をはじめ、さまざまな和楽器の協演で幕を閉じました。
プロの津軽三味線の音を生で聴いたのは初めてでしたが、撥が糸を弾く音が打楽器のようで、和太鼓の音に重なって演奏する瞬間の出だしは圧巻でした。
 
日本の伝統芸能に触れる機会のあまりないお客さんも多かったのではと思いますが、終演時には会場全体が満足した雰囲気に包まれているのを強く感じました。
 
さまざまな娯楽があふれる現代社会で、継続していくだけでも多大なご苦労が想像されますが、これからも日本の伝統芸能の魅力を伝え続けていってくださることを切に願います!
 
皆さんも是非一度、ご覧になってはいかがでしょうか?
臨場感あふれる演奏にワクワクすること間違いなしですよ!?