先日、鈴木祐さん著の本作を読みました。 私が令和元年に読んだ本の中で1番のオススメ本です!
本書では、 集中力は以下の要素から成り立っていると論じています。
自己効力感(自分は難しいことでもやり遂げられる)
モチベーション管理能力
注意の持続力(誘惑に負けない)
セルフコントロール能力(自己を律する)
次に、集中力を司る人の心の中は、「獣」と「調教師」 の2つに分類できると定義します。
[獣と調教師の特徴]
獣(≒本能):難解なもの、抽象的なものが苦手
あらゆる刺激にすぐに反応する
パワーが強い
調教師(≒理性): 諸要素を関連づけて考えられる
エネルギー消費が多い(スタミナなし)
パワーが弱い
まともに戦えば調教師は獣のパワーには勝てない。。。
でも、調教師が獣を乗りこなすことができれば、 莫大な力を発揮できる!
本書はその為の具体的なテクニックが、科学的な裏付けのもと、大変分かりやすく紹介されています。
私が最も効果的だと感じたのは、第2章にある「報酬感覚プランニング」、主にモチベーションを管理するテクニックです。
報酬の予感、つまり達成感を得るためのプランニングですね。
人のモチベーションを下げる要素は2つあります。
やっていることに価値を見出せない不毛タスクと、いつでもできそうな、あるいはいくら頑張ってもクリアできない難易度エラーです。
それらを予防するため、自分の価値観をベースにした目標設定を行い、タスクを小分けにして適切な難易度までおとしこむ、というテクニックです。
仕事のパフォーマンスを上げたい人やダイエットに挑戦している人、受験生などなど、目標に向かって努力しているすべての人の助けとなる著作です。