私のポルタフォリオ

某音楽系大学を卒業後、府立支援学校教諭に。「継続は力なり」の精神で声楽も地道に続けております。時々奥さんが記事を書くこともあります。

悩みを減らす5つの方法

吉田行宏さんの『成長マインドセット 心のブレーキの外し方』という本の一部分をまとめてみました。

 

growth-mindset.jp

 

著書で述べられている成長するための『2つのブレーキ・2つのアクセル』のうち、1つ目のブレーキ【悩みを減らす5つの方法】に焦点を絞って書きたいと思います。

 

 

 1.ブレーキの存在を知る

人間誰しもが心のブレーキを持っています。

仕事であれば、「この仕事は自分に向いてるのかな…」「もっと良い給料をくれる会社があるんじゃないかな…」

自己研鑽を始めても、「このスキルを身につけたとして本当に役に立つのかな…」「結局身につかなくて、お金が無駄にならないだろうか…」etc.

このような後ろ向きな考え方をしてしまうことがある、心にブレーキをかけようとしている自分がいることに気付くことがまず必要です。

 

 

2.ブレーキを踏まない覚悟

自分の中のブレーキを自覚できたら、そのブレーキを踏まないことを覚悟します。

少し自分を客観視してみると、ちょっとしたことにいちいち反応して悩んでいることに気付きませんか?

もちろん、就職や転職など人生における大きな選択をする際にじっくり考えることはあるでしょう。

ですが、問題はその決断をした後。

「本当にこれで良かったのかな…」というブレーキを踏まず、まっすぐ前に進み続けることが大切なのです。

 

とはいえ、人生の大きな決断を悩まず一生まっすぐ突き進むというのはなかなか難しいですよね?

ここで著者は、まず2年間、ブレーキを踏まずに前進することを勧めています。

すごい具体的な数字ですね笑

立ち止まって考える際も、そのタイミングなど自分でコントロールできていることが重要なのだと思います。

ここまで!という見通しがあると、決断もしやすいし、より頑張れるかもしれませんね!

 

 

3.当事者意識100%

個人的にはこの項目が一番印象的でした!

何か問題が起こった際、それを他人の責任にするとその時点で思考停止し、行動を起こすことができず、いつまで経っても解決に至りません。

たとえば、『部下がいつまで経っても成長しない』という問題があったとします。

当事者意識が低いリーダーなら、それを『この部下は努力をしない』で片づけてしまうでしょう。

しかし、当事者意識が高いリーダーなら、『部下が成長するためにはどうすればいいか』を考え、工夫や努力を重ね、事態を好転させる行動をとることができるかもしれません。

 

また、何事にも(たとえば一見すると誰かの責任だと思うことに対しても)当事者意識をもつことは自己の成長にとって大きなプラスとなります。

著書の冒頭で【アイスバークモデル】という成長過程の図が提示されています。

仕事の成果などの結果は氷山の一角であり、その下には目には見えない努力の積み重ねがあってこそのもの。

【意識・想い・人生哲学】が【ふるまい・習慣・行動】を生み出し、それによって【能力・スキル】が備わって【成果】に繋がるのです。

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つまり、成長の一番の基盤となる意識を広げることが自身の成長につながるのです。

それだけで当事者意識をもつメリットは十分に大きいということです。

私は自分の役割の範囲や労力ばかりを気にして、省エネで仕事している感があったので、これを読んでおおいに反省しました。。。

 

 

4.結果は選択できないが、行動は選択できる

  • 宝くじが当たるかどうか
  • 商談が成立するかどうか
  • あの子と付き合えるかどうか

悩みの多くは、自分が望む結果を得られるかが問題となりますが、残念ながら私たちは結果を選択することができません。

選択できるのはどう行動するかだけです。

しかし、結果がどうなるかに意識が向くと、かえって自分が選択できる行動や計画がおろそかになってしまいます。

「うまくいかないんじゃないか…」という思いが行動をセーブし、結果が出なかったことで他者に敵意をもつかもしれません。

なので、結果を受け入れる覚悟をもち、自分がどう行動してベストを尽くすかに集中することが大切です。

 

5.関心の輪と影響の輪

自己啓発本の金字塔『7つの習慣』に載っているそれです。

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関心(悩み)事のうち、自分が影響できることは一部であることを知り、物事がどちらに分類されているかを整理します。

悩んでいる時って膨大かつ難解な問題を抱えている気分になってしまいますが、具体的に一つずつ紙に書き出し、更に上記の2つに仕分けすれば、それだけでずいぶん気持ちはスッキリします。

これを書いていると、『嫌われる勇気』の課題の分離の理論を思い出しましたね。

「ロバを水飲み場まで連れていくは自分の課題だけれど、水を飲むかどうかはロバの課題」なのです。

関心の輪にあることは悩んでも仕方ありません、置いておきましょう!

物事の本質はきっと影響の輪の中にあるはずです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

冒頭に述べた通り、この記事は著書の一部分をまとめたものなので、興味がある方はぜひ本を手に取っていただければと思います。

読者に問いを提示し、考えながら読み進める構造になっていますので、単に知識を得るだけより何倍も学びがあるはずです!