子どもの健やかな成長にとって、心の回復力(=レジリエンス)がとても大切です。
レジリエンスとは何か。
それは、心の強さというよりしなやかさ。
何があってもビクともしないタフさではなく、失敗して落ち込んでしまっても気持ちを立て直してまたチャレンジすることができる力です。
AIやバイオテクノロジーの発達によって人類史上最も変化が著しい現代社会において、欠かせない力ですね。
・新しいことに対する好奇心
・肯定的な未来志向
・感情のコントロール
の要素から成りますが、
それらを育てるためには、以下の3つの経験が重要になります。
1.生活を整える(睡眠・生活リズム)
2.長所を活かして役割を果たす
3.他人と協力して成功する
中でも1つ目の項目が一番大切。
子どもの心の発達は『安心』からスタートします。
保護者に見守られ、一定の生活習慣や適度なルールの枠組みの中で安心して過ごすことで、子どもの自己肯定感は育ちます。
自己肯定感が育てば、親の作った枠組みがなくなっても子どもは主体的に行動できるようになり、さまざまな経験(失敗も含めて)を自分の成長に繋げていくことができます。
子どもに安心を与えるための具体的な取り組みとしては、
・就寝前の行動パターンを決める
・家の中の物の置き場所を構造化する
・家庭のルールを定める
(子どもの発達に応じて改善する)
・スケジュール表を視覚化するなどして時間の感覚を身につけさせる。
などが挙げられます。
子どもの成長にとって、家庭が安心できる場であることが何より大切なのですね。
参考文献『レジリエンスを育てる本』藤野博:著