私のポルタフォリオ

某音楽系大学を卒業後、府立支援学校教諭に。「継続は力なり」の精神で声楽も地道に続けております。時々奥さんが記事を書くこともあります。

『約束のネバーランド』7巻レビュー

6巻末でエマたちが辿り着いたシェルターにいたミネルヴァらしき人物はミネルヴァではなく、13年前にGFとは違う農園から脱出した食用児の一人でした。

 

銃やナイフを向けて脅迫するなど心を許そうとしないオジサン(名前を明かさないのでエマたちはそう呼んでいる)ですが、どうやら13年の間にかつての仲間全員を失ったことが原因のようです。

 

オジサン

「お前達はいい家族だ。だから嫌いだ。(中略)一つの判断で全てが狂う。自分の理想が判断が仲間を殺す恐怖が。『みんなで生きる、人間の世界で』その判断は正しいか?(中略)楽しみだね、この旅の先になお同じことが言えるかな。」

 

オジサンもかつてはエマのように希望を持って困難に立ち向かっていたのでしょう。

『この厳しい世の中、キレイごとを並べて生きていけると思っているのか?』

この作品に貫かれたテーマの一つかと思います。

 

 

さて、レイがシェルターの資料室で見つけたミネルヴァからの手紙に「安住の先」を示す座標が記されていました

鬼の縄張りを越えた先にあるその地点に全員で行くのは危険と判断し、エマとレイだけで向かうことに決めます。

シェルターの緊急破壊装置を盾にとってオジサンと取り引きをし、オジサンのガイドのもとで「安住の先」に向かいます。

 

 

「奴ら」「密猟者」など、新たな脅威を仄めかすワードがシェルターやオジサンのうわ言に出てきました。

【農園からの脱出編】とは違い、これからはいつ鬼に食べられるか分からない恐怖、常に命の危機と隣り合わせの、よりハラハラする冒険になりそうです!!