私のポルタフォリオ

某音楽系大学を卒業後、府立支援学校教諭に。「継続は力なり」の精神で声楽も地道に続けております。時々奥さんが記事を書くこともあります。

海外TVドラマ『リベンジ』全シーズン観終わった感想 ※ネタバレあり

『リベンジ』ついに全シーズン観てしまいました!!

4シーズン全89話「一人の女性が無実の罪を着せられた父の復讐を果たす」という一続きの物語を描くスケールの大きさは、日本のTVドラマには中々ないですね。

さすがアメリカのTVドラマでした。

次々と繰り広げられるハラハラドキドキの展開が観られないことも残念ですが、それ以上にエミリー(本名のアマンダよりこっちの方がしっくりきます)やノーラン、ジャック達に会えなくなるのがとても寂しい。。。

皆さんの好きなキャラクターは誰でしょう??

私はエミリーの一番の理解者であるノーランです!

自ら変人と称するノーランですが、『リベンジ』に彼ほど心優しい人物はいません。

一緒に観ている奥さんとよく「ノーランかわいそ~」と話していました。

 

 

さて、ヴィクトリアの死によってリベンジの連鎖が終焉を迎えましたが、主人公のエミリーも法を犯し、多くの人を傷つけました。

にも関わらず、初恋のジャックと晴れて結ばれ幸せを手にしたエミリー。

一方、愛する子どもに疎まれながら亡くなったヴィクトリア。

二人の命運を分けたのは何だったのでしょうか。

私は大きく分けて二つの理由があったと思います。

 

一つは、人を殺したかどうか。

これはドラマの中で「一線を越える」という言葉で度々言及されています。

エミリーは、その行動が間接的に人命を危険にさらすことはありましたが、自ら人の命を奪うことはありませんでした。

しかし、ヴィクトリアはエイダンをはじめ、自らの手で殺人を犯しました。

愛するパスカルを失った苦しみをエミリーに与えるために取った行為は、リベンジの倫理観の一線を越えたのでしょう。

 

もう一つは、親の愛情を受けたかどうか。

最終回、ヴィクトリアの母は臨終の病床に娘を呼びつけ、その生き方を侮辱し、ヴィクトリアの父はかつて彼女を強姦した自分の恋人だと言い残し、死にます。

そして死後、ヴィクトリアの狂言自殺のための死体に利用されるわけですが、、、

ヴィクトリアが心に闇を抱えた根本原因は間違いなく母親にありますね。

 

一方、エミリーは父ディヴィットがヴィクトリア殺害を肩代わりすることで、最大の罪を犯すことを免れました。

一線を越えずに済んだエミリーは、父の深い愛の犠牲によって救われたといってよいでしょう。

 

ただし、ヴィクトリアが死に、外から見れば幸せそうに見えるエミリーも「瀕死状態の時にヴィクトリアの心臓を移植された」という悪夢に苛まれることになります。

エンドロール前に「復讐したいと思った時は私を思い出してほしい」というテロップが出ますが、このことから見ても、復讐をしても心からの平穏な幸せを手にすることはできないというメッセージが込められているように思いました。

 

 

最後に、ノーランに素敵なパートナーができないのがかわいそうでした。

(散々人を振り回したエミリーにはジャックがいるのに…)

まあエミリーの計らいで、無実の罪を着せられた人を救うという次の目的が与えられ、満更ではなさそうだったので、以前ルイーズに話していたスーパーヒーローであり続けることがノーランの生きがいになるのかもしれませんね!

以上、雑多な感想でしたが、同じく『リベンジ』を観た方々の共感が得られたら幸いです。

さ、次は何のTVドラマを観始めようかな~!