私のポルタフォリオ

某音楽系大学を卒業後、府立支援学校教諭に。「継続は力なり」の精神で声楽も地道に続けております。時々奥さんが記事を書くこともあります。

犬と戯れるキアヌ・リーブスを観ていたらいつの間にか息子について考えていました

先日、Amazonプライムで映画『ジョン・ウィック』を観ました。
 
引退した伝説の殺し屋ジョン・ウィックは最愛の妻を病気で亡くし、失意の底で暮らしていました。
そんなある日、チンピラ(実はマフィアのボスの息子)に寝込みを襲われ、車を奪われた上、妻からの最後の贈り物である子犬を惨殺されてしまいます。
ジョンは最後の希望だった子犬の命を奪った奴らに復讐するため、再び裏社会へと足を踏み入れます。
 
 
映画の感想としては私的には尻すぼみな感じでしたが、導入の仕方は結構好みでした。
ジョンの妻が既に亡くなっているところから始まるのですが、ジョンの断片的な回想シーンや登場人物の話をつなぎ合わせることで、ジョンが凄腕の殺し屋だったことや妻と普通の暮らしを送るために裏社会から足を洗ったなどが徐々に分かってきます。
観ている側の期待感を高めてくれました。
 
ジョンが復讐を決意してからは良くも悪くもアクションシーンの連続で、誰もが予想する流れかなと思います。
ま、地上波の日曜洋画劇場なんかで見つけたら、ついつい観てしまうタイプの映画ですね。
 
主人公ジョン・ウィックを演じたキアヌ・リーブスは髭を生やしてワイルドにキメていたのですが、持ち前の優しく甘い目元が際立って、殺し屋の鋭さが今一歩出ていませんでした。
吹替版で観たのも迫力減の原因の一つかもしれません。
 
 
先ほども書きましたが、この映画は序盤が好みです。
ジョンと子犬デイジーが穏やかに過ごすシーンに癒されながら、いつの間にか息子のことを考えていました。
 
8ヶ月になった息子は最近ずりばいで移動できるようになったことを楽しんでいます。
「おいで!」と言って両手を広げたら一目散にやって来て手にタッチしてくれるのが最高に可愛いです。
ジョンとデイジーとの関わりが息子とのそれに重なる部分がありました。
 
ただ、ホッコリした気持ちになりながらも「気を付けないと・・・」とハッと思ったこともありました。
それは「息子は自分を癒すための存在ではない」ということです。
この時期の子育ては”お世話”が中心ですが、徐々に”教育”という側面が強くなってきます。
今のように可愛いがるばかりではいられません。
息子も独立した一人の人間なんだということを頭の隅に置いておこう、なんてことを映画から意識が離れて考えてしまいました。
 
 
息子が生まれる前の自分だったらそれほど気に留めなかったシーンだったと思います。
同じ作品を観ても、自分の置かれている状況によって、色んな見え方ができるのが面白いですね!